KIRINBLOG INTERVIEWS

気になるあの人の話を聞いてみたい。

2014年12月2日

「小さな組織、大きな仕事」 変化する時代に対応する柔軟な生き方を

kawazoe

川添祐樹 - スモールビジネス研究所 代表

キリンブログインタビュー第4回は、Evernoteのスモールビジネスアンバサダー(大使)にしてスモールビジネス研究所 代表である川添さんにお話しを聞いてきました。

川添さんとは以前このインタビューコンテンツでお話しを伺った小津さんとの交流を通じてお会いして、お話しをさせて頂きました。

川添さんはこれまで経験したキャリアを活かして、スモールビジネスや小規模な組織向けに時代の変化に対応し続けていける働き方を推進する活動を行っています。また、クラウドサービスであるEvernoteMindMeisterの公式アンバサダーとしても活動しており全国でセミナーや勉強会を行っています。

現在は福岡の観光でも注目される糸島市在住。ファザーリング・ジャパン九州の活動に参加するなど子育て支援にも意欲的で、今回のインタビューで語られるように「やりたいこと、求められること、できることが一致する」ような生き方を実践しています。

今回はそんな川添さんに、同じブログ運営者として、アウトプットを継続するためのコツを教えてほしいという下心を抱えつつお話しを聞いてきました。誰もが発信力を持つようになった時代に、個人でできることは何か、そのためにツールをどう使いこなせばよいか、ヒントがたくさん詰まった内容になりました。

朝4時まで仕事。朝礼遅れたらケツバットだった時代

越水 川添さんとは最初にお会いしたのが小津さんの家でやったBBQですよね。
川添 2年前くらいでしたかね。
越水 もうそんなになりますか。その時はブログの話とかさせて頂いたんですよね。ZOELOGも拝見させて頂きました。このブログはいつからやってるんですか。
川添 4〜5年くらいになりますかね。記事数は400くらいでしょうか。
越水 プロフィールみて、いろいろな経歴をお持ちなのですが、今の状況に至るまでどうしてきたか聞いて行きたいのですが。
川添 最初はベンチャー企業のサラリーマンでした。右も左もわからず入ってしんどかったけど仕事内容は楽しかった。経営陣と現場とで対立構造ができてたけど、そういう状況だったから同僚らとヨコの強い連帯感ができたというのもありますね。自分たちで経営陣とうまくやっていくにはどうしたらいいか考えたり、お客様にはもちろんのこと、彼等にスムーズにOKもらって納品するにはどうしたらいいかなど、いろいろ試行錯誤して。
越水 どんな事業だったんですか
川添 Web制作や運用のコンサルですね。当時はテーブルレイアウトがメインで、パッケージングされたプランを販売したりしてました。50人くらいの規模で。とにかく売上げ至上主義で、モーレツ社員でしたね。朝4時まで仕事やって、8:30の朝礼遅れたらケツバットっていうw
越水 効率的に働こうとか、社員の創造性を引き出そうとかそういう雰囲気ではなく。
川添 違いますね。自分たちのやることが日本を盛り上げるんだという感じ。モチベーション高く維持してないと潰れちゃうから。今だとブラック企業かもしれませんが、「楽しいとシンドイ」が混在して、よい意味で心身が鍛え上げられました。今でも感謝しています。

クールジャパンと言っている自分たちがクールじゃない

越水 小津さんの話聞いたりZOELOGを読んでも、プライベートと仕事のバランスを取りながら、仕事は効率よくやろうというようなスタイルを読み取れます。今、フリーランスですよね。フリーになったきっかけってあるんですか。たとえば経産省(九州経済産業局)に入ったりしてるじゃないですか、そこから今に至る変化はどう起きたんですか。
川添 クールジャパン政策を推進する職員をたまたま募集していたんです。1名の枠にかなりの応募があったようですが、その職場に自分が働いていることを前提に、具体的な提案をもって面接に臨みました。逆算面接。ライバルがやらないだろうことやりました。
越水 そういう省庁での働き方って今とだいぶ違うやり方のような気がするんですが。現在は個人で発信して、そうやって楽しく仕事しようというスタンスで。でも省庁みたいな組織って横や上下の人間関係つくることが大事だったり、許可取らないとブログも公開できないとか。
川添 Facebookも承認されないと使えないんですよね。申請するときも内容や目的を認められないとだめで。書類もすべて紙ベースです。クラウドという概念は浸透していなかったです。
越水 自分が思い描く働き方とは違ったという感じですか。
川添 もちろん、想定はしていましたよ。クールジャパンと言ってるのに、自分たちがクールじゃないと最初は感じました。
越水 ははは(苦笑)
川添 だからそう思われないためにも、どうすればいいかを徹底して考えました。
越水 そうですね。
川添 いろんなオドロキはありましたが、すぐには環境は変えられない。その一方で、横断的なプロジェクトや企業を巻き込んだイベントや情報発信など、いまできるところから新しい取り組みがなされていましたよ。私もいくつか参画しました。国の政策が現場でどのように進められているのかを実地で当事者として経験することができたのはとても貴重でしたね。

Evernoteにすべてがある状態をつくることがストレスフリーに

越水 今は「小さな組織、大きな仕事」というコンセプトで活動されてます。「小さな組織」にフォーカスされるのはスピート感だったり意思決定の速さを重視してるのですか。
川添 そう、今は誰とでも繋がれて、どこでも仕事ができる環境が出てきているしね。でも公務員だと組織も大きくて現場の声はなかなか上に届かないし、ツール活用にしても提案から導入まではかなりの時間とパワーを要する。もちろん承認されるとは限らないわけだし。
越水 そういうツールの一つがEvernoteで、アンバサダーをしているんですよね。アンバサダーというのはどうやったらなれるんですか。
川添 情報発信を継続することですよね。発信した情報が公式アカウントに拾われたりとか。公式アカウントにリツイートしてもらうと、アクセスが30倍くらいになって、一気にリーチが広がる。で、そういうことがちょくちょくあって、今年の2月くらいにメールがきて「ぜひアンバサダーに」と。ちょうど経産省辞めるタイミングだったのでそういう活動にシフトしようと。いいタイミングだなと思って。
越水 Evernote、僕全然使いこなせてないんですよ。上手に使えている実感がないんですよね。
川添 ぼくの講座受けたらいいですよ。
越水 受けに行きたいです。どうしたらいいんですかあれ、収集つかなくなりますよね。
川添 とりあえずぶっこんでおいたらいいんですよ。日本人に多いのは、整理するのが目的になってしまって、途中でうまく整理できなくていやになっちゃうっていう。
越水 あーまさに僕はそれですね。
川添 あれは整理するためのツールじゃないですよ。取り出したい情報は検索すればいい。最初はどんどん情報をためていく。何を貯めていくかって聞かれますけど、なんでも。考えないでなんでも。考えちゃだめ。
越水 Evernote活用している人のブログ読むと、実際に写真でもなんでもEvernoteに残すじゃないですか。まさにああいう状態ってことですね。
川添 そう、結局「Evernoteの中に全てがある」っていう状態を作ることがストレスフリーになるんですよ。今必要じゃないけど何かひっかかる記事とか、とりあえずぶっこんでおく。もっと後で見た時に活用出来る時があるかも。
越水 後で検索できればOKですね。
川添 日経新聞社と資本提携したので、今後は関連性のある日経記事も出てくるだろうし。セレンディピティっていいますけど、そうした偶発性を加速させてくれるのがEvernoteなんですよ。
越水 おお、アンバサダーっぽい紹介!
川添 やっぱり使ってみて実感するのが一番いいですけどね。
越水 なるほど、今はアンバサダーとしてセミナーなどを中心に活動しているのですか。
川添 セミナーとか、個別に使い方をレクチャーしたりとか。
越水 コンサルティングみたいな?
川添 あまり区別はしていなくて、コンサルに近しいときもあるけど、今後もっと取り組んでいきたいですね。
越水 今そうしたツールを個人活用するのも非常に低コストになってきて、そうしたツールの活用法をビジネスにするとかそういう考えですか?
川添 これからやりたいですね。もう少しうえのレイヤーで、在宅とかテレワークの支援みたいなね。社員が働きやすい環境づくりや、組織の未来図を描いてリモートワークが可能な組織づくりの提案する、といったようなことやりたいですね。
越水 サラリーマン時代からNPOに参加したりなど2足のわらじというか、組織や肩書きに縛られない活動をしてるじゃないですか。それは自然にそうなったのですか?
川添 前の会社の代表にFJQ(ファザーリング・ジャパン九州)の活動が面白くなってきたので辞めたいって言ったら「1つのことを捨てて、もう1つのことをやるのはゼロ。両方やれば2、工夫次第でそれ以上になる。両方できる方法を考えてみなさい」って言われて、ツール活用による新しい働き方の提案をしたら、翌日全社員にiPhoneが支給されて。
越水 へー。
川添 震災があってからリモートワークとか注目されてますが、これは震災よりだいぶ前の話ですね。西日本新聞でも取り上げられ、全国のファザーリング・ジャパンのメンバーにもシェアしたらみんな感動してた。もちろん仕事とNPO両方を限られた時間やるのは大変でしたけどね。でも代表にはほんと感謝です。

目的と手段、仕事と趣味を一致させる

越水 働き方は川添さんの仕事にとって大きなテーマですか。
川添 目的は自分がやりたいこと、求められてること、できることの三位一体が一致する所をみつけてやるかどうか。それができればハッピーだし。自分が実現したいのはそういう3つが合わさること。あと最近思うのは目的と手段が一致する、仕事と趣味が一致すること。
越水 仕事と趣味が一致することが大事というのはわかりますねぇ。
川添 フリーでやってると趣味と仕事の境界線とかないじゃないですか、仕事してることが楽しいし。今もEvernoteの仕事ありますけど、あれも元々が好きで使ってて楽しかったことで、好きなことを仕事にできる。これいいなと思って。
越水 そういう状況に身を置きたい人もたくさんいると思いますが、もちろん上手に出来ない人もいますよね。その状況を作れたのはなぜですか。
川添 よくわからないですね。ジョブズじゃないけど点と点をつないだら勝手にこうなってた、線を引くつもりではなく目の前にあるチャンスを掴んで点を打つことが大事。
越水 情報発信についてはどう考えてますか、ブログをやっていたことは今のご自身にとって大事なことですか?
川添 そうですねー。その役割もブログに書いてあります。営業ツール、思考ツール、外部脳ツール。人間は忘れる生き物なので、自分の脳みその一部を外に置いておく感じ。考えを知ってほしかったらURL知らせればばいいだけだし。
越水 (記事をみて)こうやってしっかり形に残しておくの大事ですね。しっかり残しておけるのがすごいなぁって思います。
川添 ええ、なんで?
越水 今仕事でアルバイトがいるんですけど、いろいろ教えなきゃいけないですよね。そこで教えた内容はまとめておけば後々役立つだろうから、形に残したほうがいいのは、わかってはいるけどその場の手間が億劫で後回しになってしまうんですよね。
川添 僕は未来志向を心がけているので、そこはしっかり記録しますね。残さないなら残さないなりの苦労するのがわかってるので、やらないのは自分にとっては怠慢です。そういうコストってみえないところで積み上がっていきますからね。それにブログに残すことは他の役割もあるので一石三鳥ですからね。
越水 確かに営業ツールも兼ねてると思うとやらないといけませんね。
川添 あとは誰もちゃんとやれてないっとことはチャンスですからね。西日本新聞の電子版にリンクも貼ってあるんですよ。継続して発信しているとこうした媒体に載せてもらえるって話できる。しんどいけどいろんなところでマネタイズできるし、記事はストックされていくからね。
越水 このインタビューコンテンツも昨年暮れに始まって、当初の予定ならもう20回程度やってるはずなのにまだ第4回。。継続大事ですね。
川添 これ大変でしょ。時間かかるでしょw
越水 時間かかります。
川添 読んだり使うほうは便利ですが、創りだすのは、大変ですね。
越水 ただ、周りでこういうコンテンツ作ってる人、福岡では少ないですから、やっておくとコンテンツ作るだけでも差別化になりますね。
川添 今だとSNSで拡散してもらえますからね。
越水 地方でブログ書くっていうのはそれだけで大きなメリットあるなぁと思ってて。
川添 そうですよ。更新しましょうよ。
越水 ですね。やっぱりネタ作りとかで、Evernoteみたいなツール使ってネタを再構築するの大事ですね。
川添 ですね。ネタ帳にしたり下書きするのもいい。あと、便利なのは自分の書きやすい文章のフォーマットをあらかじめこういうふうにしておくんですよ。イントロの定型文、締めの定型文、見出し3つつけて。
越水 なるほど。
川添 誰かと話をしながら、この型に合わせた構成を脳みその片隅で考えるんですよ。
越水 あぁ、まとめること前提で。
川添 そうそう。アウトプット前提でやることで無駄がなくなるし、話しながら「ココとココを見出しにしよう」って。そうじゃないと右往左往して時間かかるんですよね。
越水 なるほど、準備ですね。
川添 そう、準備と決まった型をつくること。
越水 ブログを継続してると、書く力というか編集力がつきますよね。
川添 大事大事。いまはメッセージ中心のコミュニケーションが多いから、短い文字数で相手に伝えるスキルが求められるから、身につけておくといいよね。

忘却曲線。セミナー受けても1時間後には56%忘れる

越水 考えを言語化するの、得意なんですか
川添 得意ではないけど、好きですね。経産省の採用試験でも筆記試験があって、日頃からブログやってたのでわりとスラスラできて、たぶんブログやってなかったら出来なかった。
越水 昔からそうなんですか、ブログ始める前から。
川添 いやそんなことないですよ。やっぱりブログやってるから。
越水 ビジネス本読むの好きっていう人多いですが、今のを聞くと外に出さないとあまり意味無いですね。
川添 レミングハウスの忘却曲線ってのがあって、セミナーとか受けても1時間後には56%忘れてる。翌日には7割忘れてる。しかも自分に都合良いことしか覚えないし、意外にそれ以外の部分が重要だったりするからアウトプットして残しておかないと。この曲線はEvernoteの講座でよく見せる。これ見せて、記録する意味を知ってもらう。記録しておけば後で見た時に「ああ、確かにこうだった。」と追記憶できる。
越水 じゃあ、忘れるのは前提にした記録だと。
川添 もちろん。脳みそでは覚えきれないし。検索もまずはEvernoteをあたってみる。
越水 ぼくはEvernoteを検索するっていう癖が身についてないですね。すぐGoogleにいっちゃう。
川添 今、Evernoteに14000くらいノートがあって、この中にある情報っていうのはなんらかの形で自分の脳みそのフィルターを一度は通ってるわけだから。まずはEvernoteにいってみる。Googleもいいけど、玉石混交で時間かかる。気がつくと、同じ情報何回も検索してる可能性もあるし。
越水 まさに僕ですねw「あ、こないだGoogleで調べた。またGoogle調べよう。」となっているのを一度、Evernoteに残しておいたらいいと。
川添 そうそう。
越水 自分の脳のフィルターを通った情報が集まっているというの、いいですね。そうか。
川添 (Evernoteにあるメモを見ながら)これもセミナーでよく見せるんですけど、まずデジタル化できる情報はなんでもEvernoteに置いておこうと。Googleもいいんだけど、ノイズが多い。ただEvernoteには自分にとって大事な情報だけ入ってる状態。
越水 なるほど。
川添 で、このメモもEvernoteだけどキーワードで情報引っ張り出してこうして見せることができるでしょ。
越水 人がEvernote活用してるのを初めて見ました。いいですね。なるほど。
川添 だから思考の補助ツール、外部脳なんですよ。これ見せればOKっていう。

アンバサダー活動は無報酬。リソースを活かして自分のビジネスをつくる

越水 Evernote以外にもMindMeisterというクラウドツールのアンバサダーもしていますね。これもよく使うんですか。
川添 そう、思考を整理するのに。
越水 それは頭で考えてるだけだと考えがこんがらがるとか?
川添 そうですね。Evernoteは対象物をヨコやタテに柔軟に動かせない。マインドマップだと自在に動かすことができる。プレゼンツールにも使えるし、実際に見せてみますね。
越水 マインドマップもビジネススキルとして注目される方は多いですよね。
川添 (MindMeisterを操作しつつ)こういう感じで、「いまこんなことを考えています」って提案のたたき台として相手にみせるのにいいですね。ビジュアルなのでパッと理解しやすいし。
越水 確かにパワポでワンセンテンスずつ見せていくよりは直感的ですね。
川添 そしてMindMeisterはクラウド上に情報を残すのでいつでも引っ張り出せる。プレゼンツールとしても使えるので一元的になりますね。最近はプレゼンはほとんどこれですね。
越水 おおー、このツール面白いですね。構成を考えずにパッと書いてみて再度まとめるのに便利そう。
川添 誰かと共有して同時編集も簡単だし。チャットワークの社内でこのツール使われてるんですよね。インタビューして記事にもしてます。会議が終わった瞬間に議事録が出来上がってるっていう。
越水 便利ですねー。この業界で仕事しているのに、こういったツールに疎くてお恥ずかしいです。こういうの知ってるか知らないかだけで全然違いますね。
川添 違ってくるかもですね。Evernoteもそうですけど、MindMeisterは面白そう、使えるということでアンバサダーさせて頂いてるんですよね。
越水 これ日本の会社のサービスですか?
川添 これはドイツの会社で300万人くらいユーザーがいるのかな。日本にアンバサダーがいなかったので、英語で直接メール送って「Evernoteと組み合わせて、日本の市場で新しい働き方を提案していく」って。そしたらすぐスターターキットとPROアカウント送ってきてくれて。
越水 じゃあ、日本で唯一のアンバサダーなんですか?
川添 ですです。
越水 そうなんですね!すごくないですかw
川添 ラッキーだと思っても、すごいとは思わない。もっとすごい人はいるし。
アンバサダー活動をしても、報酬はもらえませんからね。さっきも言ったけど、いろんなリソースが得られます。そのリソースを活かして自分のビジネスを広げます。たとえばMindMeisterの講座はもちろん、会議の改善や新規サービスの発掘など、「企業の課題=提案できるサービス」になります。あのチャットワークも使っているので、話は聞いてくれます。
越水 なるほどー。
川添 で、ツールというのは手段でしかないので、ツールだけに終始せず、もっと上のレイヤーを見て働く人や組織に対してどんな問題を解決するかを考えて、そのためのツール活用を提案することが大事ですね。
越水 こういうツールを活用して仕事をしていると、大企業的なというか、まずは書類の体裁を整えてから行動する、とかやりたくなくなりますね。
川添 疑問なんですよね。なんのためにそれやるのって。それ周りに言っても「当たり前だろ」って。もっと便利なのがあるって言っても「セキュリティが〜」とか「炎上したらどうするんだ!」とか言われて聞いてくれない。
越水 結構その理由って単純にこれまでがそいううやり方だったから、というだけのことがありますね。
川添 こういうのを使えばもっと無駄がなくなるのにね。
越水 こうしたツールの活用で、考えをまとめて、ブログに残して、というサイクルが出来上がってるんですね。
川添 そうそう。NHKの時事公論という番組があるんだけど、それを毎回マインドマップにまとめたりしている。
越水 へー。
川添 ひとつはトレーニング、そして時事問題にキャッチアップするため。それでまとめた内容は公開して誰でも見れる状態になってます。

特定のアプリケーションやOSに依存しない働き方がしたい

越水 こういう情報収集したり、日々のルーティンって決まってますか?知りたいですね。
川添 ちょっとまってください。。。 だいたい人から聞かれる内容はブログにまとめてる。
越水 ああー僕も見習わないと。。 後々、効いてきますね、考えを残してるかどうかって。。毎回説明する手間考えると書いておいたほうが良いですね。
川添 ああ、この記事に書いてありますね。
越水 なるほどー。情報収集はRSSですか?
川添 いや、今はニュースアプリですね。NewsPicksとか良いですね。先日はグロービス福岡さんでユーザー会をやりましたよ。TwitterとかFacebookは相手の近況を知るのにいいですよね。
越水 やっぱり自分の時間は自分でコントロールするという意識が強いですか?
川添 それは大前提ですね。
越水 僕はWebの制作で納期に振り回されることとか多いんですよね。
川添 あーそれはシンドイですねぇ。 基本的にはアプリケーション使わない働き方がしたいと思っています。一時期Web制作もしてたんだけど、特定のアプリがないと作業できないとか、OSに依存するという状況がノンスマートだし、制作の仕事も若ければいいけど年取ってもずっとやれるかな、と考えるとね。
越水 そうですね、技術をずっと追い続けなきゃいけないですからね。
川添 それこそブラウザ立ち上がってれば仕事できるという状態がいいですね。アプリケーションを使わないって決めてしまうと、「じゃあどうすれば良いか」「どういう働き方をすれば良いか」と考えるようになる。アプリケーションありきの仕事になってしまうと、それに付随した仕事しか出来なくなる。
越水 そうですね。
川添 あとは、自分が使うクラウドサービスを通して、「どうしたら有利にツールを使えるか?」って考えるとアンバサダーになって中の人と仲良くなるのがいい。リソースもできる限り吸い尽くす。自分の解釈を加えて発信する。それがアドバンテージになって、「何かあったら相談して下さい。」って言えるようになる。

キャリアではなくトリップ。変化する前提で働く

越水 フリーランスからまたどこか会社に入ったり、会社を作ろうと考えたりしますか?
川添 わからないですね。必然性が出てきたらやると思います。キャリアっていうのは幻想で、キャリアじゃなくてトリップだと思うんですよ。
越水 トリップですか。
川添 そう、東京R不動産の方が言っていたんですけどね、「キャリアっていうのはトリップ、旅だ」っていうね。たしかEvernoteに記事をクリップしてたはず…。
越水 なるほど、では特に形態に縛られることなく。
川添 そう。偶有性というかそういうの大事にしたいですね。去年の今頃は経産省にいて、今は全く違うことをやってる。地図のない旅のような感じ。楽しいし、仕事として対価を頂いている。キャリアみたいな積み上げではなく。。旅。うん、旅ですよね。手段と目的の一致、遊びと仕事の一致。
越水 (クリップしたノートを開きながら)おお、Evernoteで出てきましたね。
川添 さっき言葉になかなかできなかったですが、それを言語化して発信している人はたくさんいるんですよね。そういうのを見つけたら、ハイライトだけつけてEvernoteにとっておく。それらが自分の補助的な考えとして蓄積されていく。
越水 これ読むと、今後のプランについてはかなり柔軟に考えてるわけですね。その時々で状況が変化するので。
川添 そうそう、変化する前提で考えていますね。変化に対応できる柔軟な働き方をしたい。社会が変化するので、自分も変化するという考え。その準備と心構えはつねにしておいたほうがいいと思います。
越水 その時々の時代をサバイバルしていくっていうことに繋がってくる感じがしますね。
川添 これだけ変化が激しい時代だから、外部環境がさらに変わっていくのは目に見えてる。やらないと喰われるのは目に見えている。やり方に困っている人のために僕がお手伝いしていくっていう、それで仕事がもらえて、ありがたい話ですよ。
越水 なるほど、こういう考えですね。
川添 確実に変化しているんだけど1日1日ではそれに気づかないですよ。それを1年単位でみるとその積み上げでガラッと変わっている。
越水 「柔軟さ」というのは大事なキーワードですね。ひとつの仕事に縛られる必要もなく、場所を限定する必要もない。そういった人が増えていくと面白いですよね。本日はありがとうございました!

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川添祐樹

サラリーマン、NPO、経済産業省調査官、フリーランス(イマココ)などを経験。現在は「小さな組織、大きな仕事」をかかげ、スモールビジネス(小規模組織)向けに事業支援を行う。